溶連菌感染症は子供がかかることが多い病気です。
上のお子さんが溶連菌感染症になった場合、赤ちゃんにうつるのが心配ですよね。
こちらでは溶連菌感染症は赤ちゃんにもうつるのかの他、溶連菌感染症の原因や赤ちゃんに出る症状、治療法になどについてご紹介します。
目次
溶連菌感染症は赤ちゃんにうつる?
溶連菌感染症は溶血性連鎖球菌(略して溶連菌)に感染して起こる病気です。
主に春から夏にかけてと冬に流行することが多く、2歳~10歳くらいの子供がかかりやすい病気で、くりかえしかかることがあります。
あかちゃんがかかることは比較的少ないのですが、うつらないわけではありません。
溶連菌感染症は赤ちゃんにもうつる病気ですので、上のお子さんやご家族の誰かが溶連菌感染症になった場合は、赤ちゃんにうつらないように気を付けてください。
【溶連菌感染症の原因】
溶連菌感染症は感染している人の咳やくしゃみなどによる飛沫感染や接触感染で人から人へと感染します。
原因となる溶連菌は食品の中でも増殖することが可能なので、感染している人の唾液などが食べものにつかないように気を付ける必要があります。
赤ちゃんにうつさないために、溶連菌に感染したお子さんにはマスクをさせるようにし、家族もうがいや手洗いをしっかりするようにしましょう。
赤ちゃんの溶連菌感染症の症状
溶連菌に感染すると、数日~1週間程度の潜伏期間を経て、次のような症状が現れます。
【溶連菌感染症の症状】
・発熱
・のどの痛み
・赤い発疹
・イチゴ舌
・嘔吐
他にも、首のリンパ節が腫れたり、頭痛や腹痛といった症状が出ることもあります。
溶連菌感染症になると突然38度~40度くらいの熱が出てのどが痛くなり、発熱の2日後くらいから赤い発疹が体や顔に出たり、イチゴのように舌の表面にぶつぶつができる「イチゴ舌」になることがあります。
最初に出る発熱やのどの痛みといった症状が風邪と似ているため、風邪と間違えることがよくあります。
私の子供も急に38度を超える熱が出て、のどが痛くて食事もほとんど食べないので風邪だと思って病院に連れて行ったら溶連菌感染症だったことがありました。
素人では風邪なのか溶連菌感染症なのか判断がつかないので、おかしいなと思ったら病院に行くことをおすすめします。
【赤ちゃんは熱や発疹が出ないこともある】
3歳未満の乳幼児の場合、熱や発疹といった症状が現れないことがあります。
熱が出ないで発疹だけ出たり、熱は出たけれど発疹はでないということもあります。
うちの子が3歳で溶連菌感染症になったときには、発熱とのどの痛みはありましたが、発疹やイチゴ舌にはなりませんでした。
逆に、発疹しか出ていなかったのに、小児科に行ったら溶連菌感染症だったという方もいます。
必ずしも上で紹介した症状が全部出るわけではありませんので、少しでも疑わしい症状があったら小児科を受診した方が良いと思います。
赤ちゃんの溶連菌感染症の治療
溶連菌感染症の治療法は、抗生物質を飲むことです。
症状に応じてペニシリン系・セフェム系・マクラロイド系の抗生物質が処方され、この抗生物質を飲むことで体内にいる溶連菌を死滅させます。
抗生物質を飲むと熱は1~2日で下がりますし、他の症状も落ち着いてくるのですが、症状が落ち着いてきたからといって薬を飲むのをやめないようにしてください。
症状が落ち着いても、それで菌が完全に体から消えたわけではありません。
体内に溶連菌が残っていると再発してしまう恐れがありますし、重大な合併症を引き起こすことがあるんです。
処方された抗生物質は必ず最後まで全部飲みましょう。
【溶連菌感染症の合併症】
・敗血症
・髄膜炎
・急性糸球体腎炎
・リウマチ熱
これらの合併症を引き起こすと命にかかわることがありますし、治療も長引いてしまいます。
自己判断で薬を飲ませるのをやめたり、回数を減らしたりせず、指示された通りの日数薬を飲ませるようにしてください。
完治したかの判断をするために、症状が改善してから2~4週間後くらいに尿検査を行うこともあります。
お医者さんから尿検査に来るように言われたら、忘れずに行くようにしましょう。
まとめ
溶連菌感染症は赤ちゃんでもうつる病気です。
自然治癒することもあるようですが、合併症が怖い病気ですのできちんと抗生物質を飲んで治療しておいた方が安心です。
赤ちゃんの様子がいつもと違っていておかしいなと感じたら、小児科を早めに受診することをおすすめします。
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