犬を飼っている人にとってフィラリアの予防は大切ですが、いつからいつまでフィラリアの予防薬を飲ませるかは迷いますよね。
フィラリアの予防薬は感染を予防するものではなく、フィラリア幼虫を駆虫する薬なので、薬を飲ませる期間は重要です。
今回は犬のフィラリア予防薬を飲ませる期間や飲ませ方、嫌がって飲まないときの対処法についてご紹介します。
目次
犬のフィラリアの薬はいつからいつまで飲ませる?
【フィラリア症とは?】
フィラリアとは糸状虫と呼ばれる寄生虫のことで、フィラリアの寄生による病気を「フィラリア症」といいます。
蚊が犬を刺すと蚊を媒介として傷口から体内にフィラリアの幼虫が侵入し、体内を移動しながら成長してやがては肺動脈や心臓に寄生します。
フィラリアが寄生することで血液循環や呼吸器、肝臓、腎臓などに深刻な障害を与え、放っておくと死に至ることもある怖い病気です。
【フィラリアの予防薬とは?】
犬の体内に侵入したフィラリアの幼虫が成長してしまうと薬を飲んでも殺せなくなってしまいますが、まだ若い段階なら薬で殺すことができます。
この体に入ってしまったフィラリアの幼虫を駆除する薬がフィラリア予防薬です。
感染を予防するのではなく、体内に侵入したフィラリアの幼虫を殺すための薬ですので、定期的に投与することが大切です。
【フィラリアの薬を飲む期間】
蚊が飛ぶようになってから1か月後~蚊が飛ばなくなってから1か月後まで
蚊の出てくる時期は地域によって違いますので、いつからいつまで飲むのかは住んでいる地域によって違ってきます。
5月頃から投薬を始める地域もあれば、6月を過ぎてから投薬を開始する地域もあります。
また、その年の気候によっても蚊が出てくる時期は変わりますので、いつから飲んだ方が良いのかは、かかりつけの動物病院で相談すると良いですよ。
蚊が飛ばなくなったからといってすぐに投薬をやめず、蚊をみかけなくなってからも1か月後までは必ず薬を飲ませましょう。
蚊がいないともう大丈夫かなとつい思ってしまいがちですが、体内に侵入した幼虫が生き残っているかもしれません。
しっかり駆除しておかないと、翌年フィラリアの予防薬を飲ませようとしたときに既に成虫が寄生していたということになりかねませんので、最後まで飲ませるようにしてください。
フィラリアの薬の飲ませ方
フィラリアの薬には
・飲み薬
・スポットタイプ
・注射
の3つのタイプがあります。
主流なのは飲み薬のようです。
私も毎年錠剤を動物病院でもらってきて飲ませていました。
この、薬を飲ませるのが大変なんですよね。
ワンちゃんによっては、飼い主さんがくれるものなら薬でもぺろっと食べてしまうという子もいるようですが、嫌がる子も多いようです。
【薬の飲ませ方】
薬の飲ませ方としては、
・そのまま飲ませる
・ドッグフードに混ぜる
・犬の好物で包む
・口に押しこむ
などの方法があります。
簡単なのは、犬がそのまま飲んでくれることですよね。
ただ、我が家ではダメでした。
最初のうちはドッグフードにこっそり混ぜておくと一緒に食べてくれていたのですが、段々薬だけ残すようになってしまって。
結局、犬の好きな食べものに薬を混ぜて飲ませました。
うちの犬はパンが好きだったので、食パンの柔らかい部分をちぎって錠剤を包み、それを口に入れてやるんです。
パンは柔らかいからほとんど噛まずに飲みこんでしまうので、この方法でいつも飲ませていました。
食べもので包むときは、なるべく柔らかくてしっかり包めるものを選んだ方が良いです。
ハムに包んだときはしっかりと包みきれず、口からぽろっと錠剤だけ落ちてしまったので。
犬用のチーズのおやつなんかも、錠剤を包むのには便利だと思います。
動物病院では嫌がって飲まないときは、口を開けさせてなるべく口の奥の方へ錠剤を入れて口を閉じさせ、のどのあたりをなでてやると飲みこむと教わりましたが、その方法は犬が口を開けるのすら嫌がるのでできませんでした。
好物に包むのが、犬も飼い主もストレスなく薬を飲ませることができる方法なのではと思います。
まとめ
毎年フィラリアの薬をしっかり飲ませていたおかげか、我が家の愛犬はフィラリアに寄生されることもなく、18歳まで長生きしました。
フィラリアの予防薬は最近は通信販売などでも見かけますが、もし感染している状態で薬を飲むとショック状態になってしまうこともあるそうです。
飲み始める前には血液検査が必要ですし、犬の体重にあった量を飲ませる必要があるので、必ずかかりつけの動物病院で処方してもらいましょう。
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